足首捻挫の後遺症が疑われる時の対処法と改善法について

足首の捻挫足の痛み

足首の捻挫は誰もが経験した事のある怪我だと思いますが、あなたは未だに捻挫が治っていなかったり、無意識に足をかばったりしてはいないでしょうか?

これは意外と知られていない事なのですが、捻挫は怪我した時に正しく対処していないと、後遺症を抱えてしまい、何年も症状に苦しむ場合があるのです。

人によっては単純に捻挫ではなく、外科的な処置が必要な場合もありますので、今回は足首捻挫の後遺症が疑われる時の対処法と改善法についてまとめてみました。

足首捻挫の後遺症に対する対処法

捻挫の後遺症が疑われる時は、まずは自己判断を辞め、しっかりと病院で検査を受ける事が大切です。

病院で検査を受ける

受診する診療科としては整形外科が良いと思いますので、まずは整形外科に行き、レントゲンなどで足の状態を検査してもらってください。

基本的に捻挫は靭帯の損傷ですが、人によっては靭帯の付着部が剥がれてしまっていたり、骨に異常が出ている場合もありますので、しっかりと検査をして貰う事は大切です。

特に「捻挫くらい安静にしとけば大丈夫だろう」と思って放おっていた方は要注意で、捻挫と思っていたら実は有痛性外形骨になっていたり、靭帯が切れていたりする場合もあるので油断してはいけません。

病院で異常が確認されたら

もし病院の検査で骨の異常や靭帯の断裂が確認されたら、治療院で出来る事はほとんどありませんので、お医者さんの支持に従ってください。

受傷からすぐでしたらギプスで固定される事になると思いますが、靭帯が断裂している時は、人によって手術も必要になってきますので、お医者さんとよく相談した上、判断する事が大切です。

病院で異常が確認できなかった場合

病院の検査で異常が確認されなかったら、あとは靭帯や筋肉、神経、関節の歪みが原因だと思いますので、まずは当院にご相談ください。

実際捻挫の後遺症と言っても、人によって症状は違いますし、原因も多岐に渡りますので、一つ一つ体を検査し、問題を見つけていく必要があります。

足首捻挫の後遺症を改善させるには?

足首捻挫の後遺症を改善させるには、まずは何が原因で今の症状が出ているのか、分析する所から始める必要があります。

構造的な部分で言えば、筋膜の緊張点を見つけたり、徒手検査によって関節の問題を見つける事になりますが、人によっては心理的な問題が絡んでいたり、エネルギー的な側面から体を見る必要がありますので、足だけに注目するのではなく、全体を把握しなければなりません。

今回は心理面とエネルギー的な側面の説明は省きますが、以下に挙げるポイントは、捻挫の後遺症が確認されたらチェックしてあげる必要があります。

足関節の歪みや固さ

捻挫で足首を捻った際に、うまく力を逃がすことができないと、関節が正常範囲を越えて動かされるため、靭帯の損傷と共に足首の関節が歪んでしまう場合があります。

人によってどこが歪むかはまちまちなのですが、足関節(距腿関節)が歪んでしまう方もいれば、距踵関節やリスフラン関節などに歪みが現れる方もいます。

また、瞬間的に関節が引き伸ばされる事と、その後の安静期間により関節自体も固くなってしまうと、捻挫が治った後も正常に足首が動かなくなりますので、痛みや違和感を引き起こす場合があります。

これらはただマッサージするだけでは解消されませんので、靭帯の損傷が治った後でも、歪みや固さとして足に残っている場合があります。

外力の痕跡が残っている

捻挫によって足に外力が加わると、一部は体を伝わり力が逃げて行きますが、残ったものは組織を損傷させたり、体の中にエネルギーとして残ってしまう場合があります。

捻挫がなかなか治らなかったり、捻挫後に足に不調をきたしているような方は、結構外力の影響が残っているのですが、このような問題があると、関節のズレを引き起こすだけでなく、自分の身体感覚もズレてしまうため、注意をしなければなりません。

実際アプローチする時は、特殊な方法を用いるので大変なのですが、ただ固定して安静にしているだけでは解消されないため、何年も体に影響が残っている方がいます。

下半身のバランスの乱れ

元々体の歪みが強かったり、捻挫をした事でかばって歪んだような方は、捻挫が治った後も体に歪みが残っているため、足に悪影響を出す場合があります。

このようなタイプの方は、足首自体は固く動かないようになっているのですが、固くなった原因が足にはなく、下肢や骨盤などが歪んだことで、結果的に足に歪みが生じている場合がほとんどです。

足に問題がないとすると、捻挫後に病院で処置を受けたとしても、見逃されている場合がありますので注意が必要です。

まとめ

足首捻挫の後遺症が疑われる時は、まずは病院へ行き、足の状態をしっかり検査してもらってください。

検査をした後、骨に異常があったり靭帯の断裂が確認されたらお医者さんの指示に従って頂きたいのですが、そうでない場合は、関節や神経、筋膜等の問題ですので、当院にご相談頂ければと思います。

実際にアプローチする場合は、構造だけでなく、心理面やエネルギー的な側面からも体を見る必要がありますが、長引けば長引くほど問題は複雑になりますので、早めの対処が大事だと思います。