歩いたり走ったりするのに重要な関節の一つに、「足関節」という足首の関節があります。
捻挫をしたり足首を痛めた方ならわかると思いますが、実はこの関節、結構歪んでいる人が多いのです。
背骨や骨盤の歪みとは違い、矯正なんて馴染みがない方もいるかもしれませんが、足首は体を支えるのに大切な部分ですので、歪みを放置してはいけません。
捻挫を繰り返していたり、スポーツをやっている方には大切な施術ポイントでもありますので、今回は足首の歪み矯正についてまとめてみました。
こんな人は足首の歪みが症状の原因かも
では実際どんな人が足首に歪みを持っているのか。以下にまとめてみました。
※純粋に足首だけの問題ではない事も多々あります。
捻挫がなかなか治らない
捻挫は、基本的に炎症が収まり、損傷した靭帯が回復すれば、痛みも落ち着き体を正常に動かす事ができます。
軽度のものであれば1週間から2週間くらい。中等度のものでも長くて1か月くらいなのですが、何ヶ月も捻挫が治らなくて足首が痛いなら、もしかしたら足の関節は結構歪んでいるかもしれません。
このような方たちは、足の問題が他の部分にも波及している事が多いので、「足首の捻挫が治らない原因と対策について」も合わせてご覧になってみてください。
足首の関節が引っかかる
歩いたり走ったりする時に、コツコツと足関節に引っかかりを感じるなら、もしかしたらあなたの足首は、歪んでいるかもしれません。
足首は脛骨と腓骨という下腿の骨が作ったほぞのような所に、距骨という骨がハマる事で作られていますが、何らかの要因でこれらの骨周りに歪みが出てしまうと、足首を動かした時にスムーズに運動が行えず、引っかかるような感覚や、音がする場合があります。
立っている時に均等に体重が乗らない
立っている時に足に均等に体重が乗らないなら、足首は歪んでしまっている可能性があります。
これは足関節の問題だけでなく、膝や下肢の筋肉、股関節、腰椎など、いろいろなものが複合してバランスが崩れている可能性も多いですが、足首が歪んでしまっても、しっかりと体重がかからなくなる場合があります。
足首が異常に固い
これは捻挫をした後にちゃんと治さなかった方に多いのですが、足首が異常に固い方も、足関節が歪んでいる可能性があります。
捻挫をしてしまうと、組織が体を守ろうと固まってしまうのですが、これは捻挫の回復と共に、普通は自然と消えていきます。
しかし、捻挫の衝撃で足関節にズレが生じた方や、捻挫をしっかりと治さずに放置していたような方は、足関節の固まりや関節のズレが残っている場合がありますので、その後の生活の負担と合わせて、足首は相当歪んでいるはずです。
足首を矯正するにはどうすればいい?
上記のような問題でお困りの方は、一度当院にご相談頂ければと思います。
ご自身でできるものとしては、足首や下腿のストレッチなのですが、足首の問題は、体の様々な箇所から悪影響を受けていますので、最低でも腰や骨盤を含めた、下半身全体を視野に入れないといけません。
自分でアプローチしても症状が改善されないなら、問題は単純ではないという事ですので、体全体を診ることができる専門家に、診てもらうことをオススメします。
過去当院にいらした患者さんでも、足首の歪みが腰椎の問題だったり、内臓の問題だったりしたこともありますので、全体を見ながら体にアプローチしていきます。
どんな風に矯正するの?
これは一人ひとり原因が違うので簡単に言えない部分でもあるのですが、矯正法は、負担の少ないソフトな方法を用います。
足自体をそれで整える事もしますが、それ以外に原因がある場合も多いので、足首がどう歪んでいるのか把握したら、体全体の状態も合わせて見ていきます。
よくあるものとしては、股関節の問題だったり、坐骨神経の緊張や下腿骨間膜の固さなどですが、捻挫を繰り返している人や、スポーツをやっている人はかなり複雑に問題が絡み合っていますので、玉ねぎを皮を向くように、問題の大きい所から順番に整えていく必要があります。