あなたは首の寝違えが全然治らなくて、困ってはいないでしょうか?
寝違えは自然と治ってしまうことも多いため、油断して放置している方も多いのですが、しっかりと施術を受けないがために、悪化させている方が結構います。
悪化すると日常生活に支障をきたし、大変な思いをしてしまいますので、今回は寝違えが治らない時の原因と治し方について解説して行こうと思います。
寝違えが全然治らない原因って?
ではなぜ寝違えが治らないのでしょうか。
僕の大好きなマンガである『ゴッドハンド輝』では、寝違えの原因は「腋窩神経の問題である」と紹介されています。
神経をストレッチすることで症状が改善されると聞いて、試してみた方も多いのではないかと思いますが、実際の臨床現場では、そう問題は単純ではありません。(もちろん紹介されている方法で症状が改善される方もいます)
人によって腋窩神経が問題の方もいれば、胸椎頚椎の問題、内臓からの問題、心理的なストレス、骨盤などの歪みによる影響など、その原因は人によってさまざまで、かなり複雑だということがわかります。
寝違えが何日も治らないような方は、元々体が悪く、たまたま問題が表面化していなかった方がほとんどですので、これらの原因がいくつも重なっていたり、複雑に絡みあっているため、なかなか症状が改善されず、回復にも時間がかかってしまうのです。
また、じっとしてても強烈な痛みに襲われるなら、何かの病気の可能性もありますので、お医者さんに診てもらう事をオススメします。
起き上がるときや振り向く時、動き始めなど、何かの動作によって痛みが出るなら、基本的には構造的な問題ですので、一度当院にご相談頂ければと思います。
また、もしあなたが痛みの経験から体を動かす時に「不安」を感じているなら、無意識に体をかばいながら生活しているはずです。
痛くないように負担のかからないようにすればするほど、脳にある痛みの神経回路は落ち着いてくれませんので、寝違えが長引いていしまう原因にもなります。
寝違えが治らない時の治し方
このように問題が複雑になっている寝違えは、構造的な問題の改善と、心理的ストレスや不安に対するケアが必要になってきます。
構造的な問題
先程も少し説明しましたが、寝違えには神経の問題、胸椎や頚椎の問題、内臓の問題、骨盤などの歪みが影響していると思われます(実際にはもっといろいろありますが割愛します)。
単純な症状の方は原因が一箇所かもしれませんが、何日も症状が治らなくて困っているような方は、問題が複数個あったり、複雑に絡み合っている可能性があるため、一つ一つ丁寧に問題を取り除かなくてはいけません。
そのためには、まずは1番体に悪影響を出している所を見つける必要がありますので、当院の場合は筋膜の緊張を見たり、頭蓋骨の歪み方を見る事で、問題箇所を把握していきます。
検査によって問題箇所がわかったら、それに対して施術を行っていくのですが、寝違えが何日も続いてガチガチになっているような方は、神経が過敏になっている可能性がありますので、無理に筋肉をほぐすような施術はあまりオススメできません。
筋膜や関節でしたらうまく体の動きに合わせてあげると自然と体は緩んでいきますので、体にとって無理のない施術をすることが、症状改善のポイントとも言えます。
ストレスや不安が強い場合
心理的なストレスが強い方の場合、体が一種の緊張状態になっていますので、肉体の緊張と心理的な緊張とを切り離し、体にゆとりを持たせてあげる必要があります。
特に胸椎や胸骨周り、横隔膜などにはこれらの影響が如実に現れますので、肉体と心理面の境にアプローチしながら、体を正常に導く必要があります。
痛みに対して不安が強い方の場合は、実際に体を動かして、現在の状態を確認して頂くのが1番なのですが、ここまでの症状を抱えた方は動かすことすら嫌になっていると思いますので、自分の痛みを数値化して、どのくらいの状態にあるのか把握する事をオススメします。
まとめ
寝違えがなかなか治らない原因は、構造的な問題がいくつも重なっていたり、心理的な不安によって脳の痛み回路が鎮静化しないことにあると思われます。
なかには「何かの病気ではないか」と不安になっている方もいるかもしれませんが、基本的に動作によって痛みが増悪するなら、構造的な問題の可能性が高いです。
改善させるためには、胸椎や神経に代表される構造的問題と、心理的なストレスに対するケアが必要となってきますので、症状のお悩みの方は、一度専門家に相談される事をオススメします。